多数のパワーMOSFETを使用した出力段、巨大なヒートシンク、大規模(マッシブ)な電源回路、これらはPASS Labsパワーアンプのコンセプトと言えます。それと同時に、小出力でシンプルなクラスA回路の素晴らしさも認識しています。XA-25は非常にミニマルな回路構成ながら、PASS Labsのブランドを冠するに十分なパワーアンプです。それほど大きくないサイズのステレオA級アンプで、よりシンプルなシングルエンド回路構成と信号経路のパーツ数の削減が大きな特徴になります。その結果『XA-25』は、まさにPASSとFirstWattの両ブランドを繋ぐ存在感を示します。

特徴

• シンプルなフロントエンド回路は、2組のコンプリメンタリーFET(NOS = New Old Stock)を採用し、カレントフィードバック(CFA)構成のコモン・ソース・モードで動作します。さらにダイレクト・カップル方式でDC サーボと周波数補正を用いない設計になっています。

• シンプルなゲインステージによりスピードと安定性が向上し、より高バイアス電流で出力素子を動作させることを可能にし、より純粋なクラスA動作を実現しました。

• 新たな工業用パワーMOSFETを用いた出力段は、片チャンネル1ペアのコンプリメンタリーによるシングルプッシュプル構成になります。これはカレントホギング(1つのトランジスタに電流が集中する現象)からの解放と新しい定電流バイアス回路は、温度ドリフトを解消します。歪みの最小化と高ダンピングファクターを得るため、出力素子は必要悪とも言えるソース抵抗を排除し直接スピーカーターミナルへ接続されます。

• PASS Labs.製品共通のヘアライン仕上げの重厚なアルミフェイスプレート採用の頑強なシャーシ構成。

• すべてのパス・アンプと同様に、技術と構造は厳密なリスニング経験に基づいています。『XA-25』は、すばらしい測定結果を示します。素晴らしいスペックを持つ製品がしばしば無味乾燥で退屈な音であることありますが、このアンプ『XA-25』は、音楽に新しい命を吹き込む事を約束します。